Dateオブジェクトの値を指定のロケール形式にした文字列で取得する

Date オブジェクトのインスタンスメソッドである toLocaleString は Date オブジェクトが持つ日付と時刻の値を指定したロケールの形式で文字列として返します。 toLocaleDateString は日付の情報を、 toLocaleTimeString は時刻の情報をそれぞれ指定したロケールの形式で文字列として返します。ここでは Date オブジェクトの toLocaleString メソッド、 toLocaleDateString メソッド、そして toLocaleTimeString メソッドの使い方について解説します。

※ ロケールを指定する必要がない場合は「日付と時刻を文字列として取得する」をご利用ください。

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日付と時刻を指定したロケールの形式で文字列として取得する(toLocaleString)

Date オブジェクトの toLocaleString メソッドは、 Date オブジェクトが持つ日付と時刻の値を指定したロケールの形式で文字列として返します。書式は次の通りです。

Dateオブジェクト.toLocaleString([ロケール[, オプション]])

Date オブジェクトが持つ日付と時刻の値を文字列として返します。文字列の形式は引数に指定したロケールでの形式を使います。ロケールを省略した場合はブラウザに設定されているロケールを使用します。タイムゾーンはローカルの環境で設定されているタイムゾーンが使用されます。

次のサンプルをみてください。

let d = new Date();

console.log(d.toLocaleString());
>> 2020/10/15 8:16:09

console.log(d.toLocaleString('en-US'));
>> 10/15/2020, 8:16:09 AM

console.log(d.toLocaleString('ja-JP'));
>> 2020/10/15 8:16:09

console.log(d.toLocaleString('zh-CN'));
>> 2020/10/15 上午8:16:09

console.log(d.toLocaleString('fr-FR'));
>> 15/10/2020 a 08:16:09

現在の日時を持つ Date オブジェクトを作成したあと、 Date オブジェクトが持つ日付と時刻の情報をロケールを指定して文字列として取得しました。

日付を指定したロケールの形式で文字列として取得する(toLocaleDateString)

Date オブジェクトの toLocaleDateString メソッドは、 Date オブジェクトが持つ日付の値を指定したロケールの形式で文字列として返します。書式は次の通りです。

Dateオブジェクト.toLocaleDateString([ロケール[, オプション]])

Dateオブジェクトが持つ日付の値を文字列として返します。文字列の形式は引数に指定したロケールでの形式を使います。ロケールを省略した場合はブラウザに設定されているロケールを使用します。タイムゾーンについては toLocaleString メソッドと同じです。

次のサンプルをみてください。

let d = new Date();

console.log(d.toLocaleDateString());
>> 2020/10/15

console.log(d.toLocaleDateString('en-US'));
>> 10/15/2020

console.log(d.toLocaleDateString('ja-JP'));
>> 2020/10/15

console.log(d.toLocaleDateString('zh-CN'));
>> 2020/10/15

console.log(d.toLocaleDateString('fr-FR'));
>> 15/10/2020

現在の日時を持つ Date オブジェクトを作成したあと、 Date オブジェクトが持つ日付の情報をロケールを指定して文字列として取得しました。

時刻を指定したロケールの形式で文字列として取得する(toLocaleTimeString)

Date オブジェクトの toLocaleTimeString メソッドは、 Date オブジェクトが持つ時刻の値を指定したロケールの形式で文字列として返します。書式は次の通りです。

Dateオブジェクト.toLocaleTimeString([ロケール[, オプション]])

Dateオブジェクトが持つ時刻の値を文字列として返します。文字列の形式は引数に指定したロケールでの形式を使います。ロケールを省略した場合はブラウザに設定されているロケールを使用します。タイムゾーンについては toLocaleString メソッドと同じです。

次のサンプルをみてください。

let d = new Date();

console.log(d.toLocaleTimeString());
>> 8:32:10

console.log(d.toLocaleTimeString('en-US'));
>> 8:32:10 AM

console.log(d.toLocaleTimeString('ja-JP'));
>> 8:32:10

console.log(d.toLocaleTimeString('zh-CN'));
>> 上午8:32:10

console.log(d.toLocaleTimeString('fr-FR'));
>> 08:32:10

現在の日時を持つ Date オブジェクトを作成したあと、 Date オブジェクトが持つ時刻の情報をロケールを指定して文字列として取得しました。

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Date オブジェクトの toLocaleString メソッド、 toLocaleDateString メソッド、そして toLocaleTimeString メソッドの使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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