parseFloat関数(文字列を浮動小数点数に変換する)

JavaScript のグローバル関数のひとつである parseFloat は文字列を浮動小数点数に変換した値を返します。対象の値が文字列でない場合は文字列に変換したあとで浮動小数点数に変換されます。ここでは parseFloat 関数の使い方について解説します。

※ Number オブジェクトにグローバル関数の parseFloat 関数と同じ動作をする Number.parseFloat メソッドが用意されています。 Number.parseFloat メソッドについては「文字列を浮動小数点数に変換する(Number.parseFloat)」を参照されてください。

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parseFloat関数の使い方

グローバル関数のひとつである parseFloat 関数は、文字列を浮動小数点数に変換した値を返します。書式は次の通りです。

parseFloat(文字列)

引数に指定した文字列を浮動小数点数に変換します。引数が文字列でない場合は文字列に変換したあとで浮動小数点数に変換されます。

文字列の浮動小数点数への変換は次のように行われます。(1)文字列の先頭にある空白を取り除きます。 (2)先頭に '+' または '-' がある場合は符号として扱います。 (3)数値でない文字が現れる直前までの文字列を浮動小数点数に変換します。数値と判断される文字は数字の他にドット(.)と指数を表す e または E です。ただし二回目からのドット(.)は数値とはみなされません。

初めの文字が数値に変換できない場合は NaN を返します。

次のサンプルをみてください。

parseFloat("14");
>> 14

parseFloat('  3.1415Data');
>> 3.1415

parseFloat('5.8e-3');
>> 0.0058

parseFloat('Good2000');
>> NaN

parseInt 関数とは異なり paseFloat 関数では 0x や 0X で始まる文字は 16 進数の文字とは認識されません。この場合、数値の 0 と数値ではない 'x' と判断されます。

parseFloat('0x44F2');
>> 0

parseFloat('3A4B');
>> 3

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parseFloat 関数の使い方について解説しました。

( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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